基礎編・第1講 | JIN's QUEST

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基礎編・第1講

      2015/10/06


(これはDVDの台本原稿です。期間限定で掲載しています。)

 

こんにちは。基礎編の1回目では、「呼吸と身体の動きを合わせ、心身の調和を図る」ことを目指して、まずは簡単なことから始めていきたいと思います。

 

「心身の調和を図る」というと、ちょっと難しいことのように感じるかもしれませんが、そのカギを握っているのは、呼吸なのです。

 

当然のことながら、呼吸は人間のみならず生き物が生きていくために欠かせないものですね。健康な人なら食べなくても1ヶ月くらい断食できますし、水がなくても3日くらいは生きられると言いますが、呼吸はたいていの場合5分も止めることはできないでしょう。

 

ですから、あえて意識して「呼吸しよう」と思わなくて、寝ている間でも勝手に呼吸がされているようになっています。

 

呼吸の他にも、内臓の働きや神経系、免疫系など生命維持のために欠かせない身体の機能は「自律神経系」として、脳の中心部分にある視床下部という部分で司られていて、わたしたちが意識しなくても勝手に働いてくれるようになっています。

 

でも、その代り、逆に自分で意識してその働きをコントロールすることもできないのですね。たとえば、お腹いっぱいだけど、このスイーツは食べたいから胃の動きを速めよう、なんてことはできないわけです。

 

しかし、その自律神経系の中で唯一誰でもコントロールできるのが、呼吸なのです。

 

ですから、呼吸が意識と無意識をつなぐカギ、身体と心を調和させるカギなのです。

 

なぜなら、どんな時にストレスを感じるのかを考えて頂ければわかると思いますが、自分の思うように何でも自由にできればストレスは感じませんね。

 

しかし、ものごとが思うようにいかないときや、やりたくもない仕事をやらなければならないときなど、つまり、自分の思いと、実際に身体を動かして行うこと、身体で感じることが一致しないとき、人はストレスを感じるわけです。

 

ですので、まずは自分の身体の動きと意識と無意識をつなぐカギである呼吸とを意識して合わせて動かしてみる。これだけで、少しずつ心身の調和がとれ、心と身体の状態が変わっていくのです。

 

ということで、今日のレッスンに入っていきましょう。

今日は、何度も繰り返しになりますが、今お話ししてきた一番大事なポイント「呼吸と身体の動きを合わせる」ということを意識して行っていきます。

(実習)

 

・・・・ いかがでしたか?

あまりにも簡単なことばかりで、「これで効果あるの?」と思われたかもしれませんが、身体の動きと呼吸を合わせることに集中している間、その他の事はすっかり忘れていたのではないかと思います。まずはそのように「今、ここ」に集中することが、心を良い状態にするのに何より大切なことなのです。それがまさに「マインドフルネス」なのです。

 

何かに腹を立てたりイライラしたり、悲しんだり、そのような感情はすべて、もう過ぎ去った過去のことに意識がいって湧き起っています。なぜなら、どんなことも、何かが起きた次の瞬間に、そのことはもう過去になっているからです。

また、何かに対する不安は、まだ起きぬ未来のことに意識がいって湧き起ってきます。そのように、私たちは常に、過去や未来のことを考えて心を乱されているわけです。

 

ですから、今やって頂いたように「今、ここ」に集中することが、心と身体の調和させていくために、とても効果がありますので、まずは1週間、よく意識してやってみてください。

 

  • ちょこっと瞑想

では、レッスンの最後に、簡単な瞑想を行います。

本来のヨガでは、瞑想が一番大事な行で、ヨガの体操的な部分や呼吸法などは、本当の瞑想に入る準備なのです。しかし、本当の瞑想状態に入るのは実は非常に難しいので、ここでは、毎回あるテーマについて集中して自分自身を見つめる、簡単な瞑想を行っていきます。

今日のテーマは

*今日一日を振り返り、幸せだと思えること

です。

「え?そんな幸せなことなんてそうそうないよ」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、今日も食事ができたこと、命の危険を感じることなく過ごせたこと、など、普段は「あたりまえ」と思ってしまっていることも、そうできない人にとってみれば、とても幸せなことかもしれません。

 

そんな普段は「あたりまえ」と思ってしまっていることも含めて、改めて、本当は幸せなことだな、と思えることを見つけてみてください。

瞑想の時間は、初めは3分とか5分とか、短くても構いませんので、まずは自分が集中できる時間でやってみてください。

 

瞑想をする姿勢ですが、このように半跏趺坐、結跏趺坐でも良いですし、胡坐でも椅子に座ってでも構いませんが、身体が動かないようにして、無理に力を入れずに頭のてっぺんから吊り下げられているようなイメージで背筋を伸ばし、目を閉じて、鼻から吸って、吸った時の2倍の時間をかけて口から吐く、という呼吸をゆっくり行いながら、瞑想に入ります。ではやってみましょう。

 

まず楽な姿勢で座り、目を閉じて、鼻から息を吸って、吸いながらスーッと背筋を伸ばし、無理に力を入れずに頭のてっぺんから吊り下げられているようなイメージで、吸い切ったらちょっと止めて、身体の外から自分を見るように、身体の状態を意識して、そして吸った時の2倍の時間かけて、口から吐き出していきます。

 

吐ききったらまた鼻から吸って、吸った息が眉間を通って脳を通って首筋から背骨を通っておなかに入っていくようなイメージで、吸い切ったらまた少し止めて身体の状態を意識して、また吸った時の2倍の時間かけて、口から吐き出していきます。

 

では、そこからは少しゆっくりを意識しながら、自分のペースで呼吸を続け、一旦動画を停止して、「今日一日を振り返り、幸せだと思えること」を見つけてみてください。

・・・・・・

はい、いかがでしたか?

そうやって見つめ直してみると、実は意外とたくさんの幸せがあることに気づかれたのではないでしょうか?

では、ぜひまたこれからも、たくさんの幸せをみつけてみてください!


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