終戦の日に思うこと | JIN's QUEST

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終戦の日に思うこと

      2017/08/15


今日、終戦70年の日、みなさん何を思い、どう過ごされたでしょうか?

毎年この時期にはテレビ、新聞などでアジア・太平洋戦争に関する様々な企画がありますが、今年は特に70年という節目の年であり、さらに安保法案の問題もあり、様々な番組や記事などからいろいろと考える機会があったかと思います。

私は先のピースボートでガダルカナルや硫黄島など太平洋戦争の激戦地を訪れ、改めて70年前の戦争とは何だったのかを振り返り、船内の講座や持参した本やDVDなどで学ぶ機会を持ちました。

戦争とはもともと、一部の権力者が私利私欲を満たさんがために惹き起こす、最大の「ビジネス」であり、「マネーゲーム」です。

その構造について今回ここでは詳しく書きませんが、戦争をさせることによって武器を売り、資源を奪い、すべてを破壊することによって戦後の復興でまた大儲けする人間がいるということです。

たとえば、無謀な太平洋戦争に突入するきっかけは日露戦争に勝利したことにある、ということはよく言われますが、実はこれも「戦争ビジネス」の罠でもありました。

日本政府はこの戦争のためにロスチャイルド一族とその仲間の国際銀行家ジェイコブ・シフから莫大な戦費を借入しますが、その借りたお金で買ったのは、ロスチャイルド一族の兵器会社ヴィッカーズなどが製造した大型戦艦です。バルチック艦隊を破ったとされる戦艦三笠はそのヴィッカーズ社から購入しています。

ヴィッカーズはその一方、ロシアにも武器を売っていました。

つまり、二国間に戦争をさせておいて、両方に金を貸し、武器・兵器を売れば、これほど儲かるビジネスはない、というわけです。この図式は、どの戦争においてもほぼ成り立っています。

さらに、日露戦争では意図的にロシアへの武器の納入を遅らせ、バルチック艦隊の石炭の積み込みを不自由にさせるなどの工作により日本を勝たせ、欧米支配に目障りなロシアの弱体化を図り、日本を戦争ビジネスに引き込んでいったのです。

日本はこの時、ロシアからは全く賠償金を受け取ることができず、莫大な軍資金の借金と金利の返済だけが残ることになり、そのことによって、日本は否応なく戦争ビジネスに引き込まれることになっていくわけですが、その中で、天皇家や三井、三菱財閥、軍部中枢の軍人は中国侵略下でのアヘンの密売やアジア侵略下での略奪と天然資源の利権によって莫大な利益を得ることで戦争中毒となり、戦争が拡大していくことになります。

 

これはいわゆる「自虐史観」でもなんでもありません。

戦闘計画も、占領地の経営計画もないまま戦争が始められ、大義名分として急遽持ち出されたのが「大東亜共栄圏」構想であり、事実として、その構想のために1942年3月大企業の経営者や経済界のリーダーが集められ、「公明正大にカモフラージュすべし」「ビジネス拡大のチャンス」「欧米の思想からすれば搾取かもしれないが、正義感を持ってやれば搾取ではない」などという発言も記録に残っているのです。

その後に起きたことを具体的に書き始めると書き終わらなくなるのでここではやめますが、今回改めてアジア・太平洋戦争について日本の軍部の機密文書に書かれた内容や、当時の幹部の証言や手記から具体的な事実を知り、あまりに幼稚な権力争いと、私利私欲を満たすための侵略に唖然とするばかりでした。

知れば知るほど、本当に何のビジョンも戦略もないまま、エサにつられてアジア・南太平洋地域を侵略し、陸軍と海軍との侵攻地・戦略物資の奪い合い、企業と癒着しての利権争い、その中で現地の人々を虐げ、日本国民に無謀な戦闘を強いていたのだという事実に、そんなことに300万以上もの命が無駄に「奪われた」ことに愕然とするとともに、改めて言いようのない憤りを感じざるを得ませんでした。

 

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今回訪問したガダルカナル島だけでも2万人以上の命が奪われていますが、そもそもガダルカナルへ侵攻したのは、海軍が無謀なミッドウェイ攻撃による敗北の事実を陸軍や国の上層部に伏せるため、ミッドウェイ上陸作戦を急きょガダルカナルへ転用したものだという唖然とするような事実。

 

地図さえもないままの島内移動と潜伏で1万5千人以上の餓死・病死者を出し、当時最新の兵器で待ちかまえる数倍の兵力の米軍に、見つかるから銃を撃つなと銃剣だけで夜襲をかけながら、照明弾で白昼のように晒され、機関銃の十字砲火で最初の攻撃で一支隊がほぼ全滅したにもかかわらず、また同じ攻撃を命令する指揮官。

 

奪還目標だった飛行場の周囲は「血染めの丘」と言われるほど凄惨な結果となるも、なんとその総責任者たる辻正信中佐は1万の兵士を残したまま逃げるように東京へ帰還。

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その後、ようやくガダルカナル島からの撤退が決定されるが、その時も大本営発表は「当初目的を達成し、転進」とされた、等々。

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(この碑文の文言にも違和感を覚えるのですが・・・)

 

そこで感じるのは、この国の権力構造やトップを担う人間の言動がその時代と根本的には変わっていないということです。

 

リーダー機能不全

 

国よりも組織を優先するセクショナリズム

 

経済界との癒着

 

危機管理意識の欠如

 

場当たり的な対応

 

自らの行為の正当化、

そのための事実の隠匿、

そして事態の悪化。

 

自分達の私利私欲を満たすために、国民の幸せどころか、安全な暮らしや命でさえも喰い物にし、さらにそこで大きな失敗をしているにも関わらず、責任を取るどころか、その失敗を認めることさえせず、また同じことにしがみついてその愚行を繰り返す。
原発事故に見る構造も全く同じです。

今日、桜島の火山性地震が増加し、噴火警戒レベルが4に引き上げられましたが、その間近とも言える場所で、原発を再稼働させるなど狂気の沙汰です。

一体どういう思考回路でそのようなことができるのか全く理解できませんが、驚くべきは、今年4月に行われた鹿児島県議会議員選挙で、薩摩川内市区の議席を原発再稼働容認の議員が独占しているということです。

これが民意をそのまま反映しているとは思いませんが、目の前のお金にしか思いが至らない人が多いということでしょう。
しかし、今の社会はそういう社会です。
そのことに多くの人が気づき、少なくとも選挙結果に反映されるようにしなくては、社会は変わりません。
今の政治の中枢にいるのは、安倍晋三を筆頭にほとんどが世襲議員です。

辻元清美氏が国会で象徴的に「私の祖父は太平洋の島で戦死した。戦争に行かせた側と戦争に行かされた側の孫が立法府で共に議論できるのは戦後民主主義のおかげ」だと安倍晋三に語りかけましたが、ふんぞり返って「早く質問しろよ」とヤジを飛ばし、自分の思うように憲法解釈を変える世襲の首相に政治を振り回される国に、本当の民主主義があるとは言えないのではないでしょうか?

 

本当に大切なものは何かを改めて考え、大切なものを守るために行動する。

 

もちろん、戦争に行かされた、戦わされた人々もそう思って行動したに違いありません。

 

しかし現在と異なるのは、残念なことに当時は真実を知ることができなかった。

あるいは、行動を選択することが許されなかった。

 

ですから、今私たちに必要なのは、その歴史から学び、真実を知り、自ら考え、自ら選択し、すべての人につながる幸せのために行動することではないでしょうか。

 

あたりまえのようですが、そのあたりまえがないがしろにされているように思う今日、改めてそのことを思い、国境や人種などあらゆる垣根を超えて一人ひとりと繋がり、誰もが笑顔になれるよう、共に世界を変えていきたい、変えていかなければ、と切に思います。

ぜひぜひ、みんなの幸せへの思いをつなげていきましょう!


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